2019鈴鹿8耐第42回大会
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2019鈴鹿8耐リザルト

2019年も多くの観客を集めた鈴鹿8時間耐久ロードレース。カワサキワークスが復活し、ホンダ、ヤマハとの3大ワークスがし烈なトップ争いを繰り広げた。
今年は、鈴鹿8耐に合わせたように梅雨明けし、レースウイークから暑くなった。例年は7月の前半に2度公開テストがあったが、今年は1回のみで、2回目はレースウイークに組み込まれる形となり、1日早く水曜日から走り始めるスケジュールとなっていた。
KOYORADのラジエーターを使用していたのは、昨年に引き続き#3 KRP三陽工業 will raise RSITOH、そして#61 Team de"LIGHTの2チーム。

#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHは、かつてカワサキワークスで世界を戦い、今シーズンは、久しぶりに全日本JSB1000クラスを戦う柳川明選手、マーク・アチソン選手に加え昨年、全日本J-GP2クラスチャンピオンを獲得し、今シーズンからKawasaki Team GREEN入りした20歳の岩戸亮介選手を起用。
RS-ITOHとしては、過去最高のラインナップで上位を目指した。実際、事前テストでは、岩戸選手が2分07秒台をマークしており、速さも十分備えていた。
一方、#61 Team de"LIGHTは、出場権を獲得するためトライアウトを戦った。今年は、ドゥカティのニューマシンPanigale V4Rを早くから準備し、トライアウトのセカンドステージである全日本第2戦鈴鹿2&4レース(4月20日)に間に合わせていた。
しかし、このレースは転倒リタイアとなり、6月9日のトライアウトファイナルステージに全てをかけることになっていた。ここでエースライダーの奥田貴哉選手は雨のレースをトップでチェッカーを受け見事優勝。鈴鹿8耐への出場権を獲得していたのだが…。
鈴鹿8耐まで一カ月を切った6月27日にPanigale V4Rでは出場できないと鈴鹿から連絡が入る。
世界耐久選手権は、3年前から年をまたいだシリーズ戦となっており、2018年初旬に決まったレギュレーションには、まだPanigale V4Rは公認されていないと言うのだ。
このため急きょ旧型の2気筒マシンPanigale Rを用意。7月9日から始まった公開テストでは、初日は間に合わず2日目からの走行となったが何とか鈴鹿8耐を戦う目処が立っていた。こちらは、奥田選手、de"LIGHT代表の片岡誉選手、森繁生選手のトリオで臨む。
そしてレースウイークを迎えると初日は、#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHの岩戸選手が2コーナーで転倒を喫してしまう。
原因がマシントラブルによるものだったが、 この転倒で岩戸選手は足を痛めてしまう。 木曜日にはマーク選手が転倒しマシンにダメージを負ってしまっていた。
#61 Team de"LIGHTは、本番用エンジンのオーバーホールをギリギリ間に合わせ、調子を見ながら水、木は、主にTカーで走行し、マシンのセットを進めて行った。
3人の平均タイムで争われる公式予選は、タイヤ本数制限もあり、どのセッションでアタックするか、どのセッションで誰がニュータイヤを履くか、チームによって戦略が変わってくるところ。
#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHは、トップ10トライアル進出を目指し、3人の中で最もノビしろがありそうな柳川選手にニュータイヤを履かせて勝負に出る。
柳川選手は2分09秒782を記録。マーク選手が2分08秒902、岩戸選手が2分08秒435と好タイムをマークし、平均タイムは2分09秒039となり惜しくも11番手となった。
一方、#61 Team de"LIGHTは、奥田選手以外は、予選通過が関門でもあった。予選グループトップの109%以内のタイムを出さなければ決勝を走ることができないからだ。奥田選手は2分12秒835を出す、さすがの走り。
続く森選手は1回目のセッションで2分17秒664をマーク。109%が2分17秒887だったため、ヒヤヒヤの予選通過だった。
片岡選手は2分16秒186をマークし無事3人とも予選を通過し、54番手グリッドからスタートすることになった。
土曜日は台風6号の接近で走行が中止となったが、天気は回復し、日曜日は朝から暑い一日となった。
スタートライダーは、#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHが岩戸選手、#61 Team de"LIGHTは、奥田選手が務め、それぞれ好スタートを切るとポジションを上げて、いいペースで周回を重ねていく。12周目には転倒があったためセーフティーカーが導入される。
「セーフティーカーが入ったときはオーバーヒートしやすいのですが、水温は常に安定して88〜90度辺りを指していました。その後も水温は、全く問題なく最後までもってくれましたね」と奥田選手。
一方、快調に10番手前後を走っていた#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHだったが、マシントラブルが発生しピットインし、大きく順位を落としてしまう。
何度かコースに戻るものの、トラブルは直らず。最後は、チェッカーを受けるために柳川選手がコースインし、57番手でゴールという結果になった。
トップの周回数の75%に達していなかったため完走扱いにはならなかった。
「ウイークに入って岩戸選手、マーク選手が転倒し、あまりいい流れではなかったのですが、予選では柳川選手、マーク選手が共にタイムを上げてくれました。
岩戸選手は初日の転倒に影響がありながらもチームベストを出してくれたので、予選は上出来だったと思います。
決勝は電気系のトラブルでした。本当に配線1本の問題で残念な結果になってしまい悔しいですね。
ライダーは本当に速く走ってくれましたし、多くの応援をいただきました。 本当にありがとうございます。すぐに全日本ロードレース後半戦が始まります。引き続き応援よろしくお願いいたします」と伊藤一成RS-ITOH代表。

#61 Team de"LIGHTは順調に周回を重ねていたが片岡選手の2回目のスティントのときに逆バンクで転倒。
すぐに再スタートし、ショートカットしてピットに戻り、約16分で修復しピットアウト。その後は、ペナルティもあったが、最後までバトンをつなぎ44位という結果を残したのだった。
過去最強の布陣で臨んだ#3 KRP三陽工業&will raiseRS-ITOHは、いい流れに乗れず残念な結果となった。

#61 Team de"LIGHTは数々の試練を乗り越え、鈴鹿8耐にドゥカティサウンドを響かせてくれた。
共に戦ったKOYORADも、さらにいいものを供給すべく戦いは続いていく。
team delight
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