2016鈴鹿8耐第39回大会
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2017鈴鹿8耐レースレポートKRP三陽工業&RS-ITOH teamJP,DFR&RS-ITOH Team de
2016鈴鹿8耐日程
今年も7月の最終週に三重県・鈴鹿サーキットに多くの観客が集った。オートバイロードレースでは、国内最大のイベントと言える鈴鹿8時間耐久ロードレースが開催されたからだ。
厳しい暑さの中、ハイスピードで繰り広げられる耐久レースとして知られ、40回目の節目の大会となった。また、今年からFIM世界耐久選手権シリーズは、昨年9月のボルドール24時間耐久で開幕、年をまたいで、鈴鹿8耐が最終戦となるスケジュールとなり、世界耐久チャンピオンが決まるレースとしても注目を集めた。

コーヨーラドは、2チームをサポート。2008年から共に鈴鹿8耐にチャレンジしてきた「RS-ITOH」と初参戦となる「Team de"LIGHT」だ。
RS-ITOHは、2台体制で臨んだ。
まずは、昨年、SSTクラスで優勝を果たした岡村光矩と石塚健に加え、全日本J-GP2クラスで頭角を現しつつある柴田陸樹の若い3人でKRP三陽工業&RS-ITOHとしてエントリー。
また、もう1チームは、EWCクラスでドッグファイトレーシングとコラボレーションし、昨年トップ10トライアルに進出した速さを持つオーストラリア人ライダーのマーク・アチソン、RS-ITOH出身で今シーズンは、スーパースポーツ世界選手権に参戦している渡辺一樹、そして経験豊富な新庄雅浩を起用して参戦した。

一方、Team de"LIGHTは、代表の片岡誉がドゥカティパ二ガーレSで鈴鹿8耐出場を目標に鈴鹿サンデーロードレースに参戦。昨年は、ナショナルJSB1000クラスでチャンピオンに輝き、国際ライセンスを取得。晴れて鈴鹿8耐に挑戦することになった。
しかし、鈴鹿8耐にエントリーするためには、トライアウトを勝ち抜かなければならなかった。そこで鈴鹿8耐の経験も豊富な奥田貴哉を招集し、4月の鈴鹿2&4レースに参戦。見事、参戦権を獲得してのエントリーとなった。
木曜日午後のフリープラクティスから始まったレースウイーク。ここで事前テストから仕上げて来たマシンの確認を行い、金曜日の公式予選に備える。今年から公式予選は、ライダー3人の平均タイムで決まることになったため、誰か一人がタイムを出せばいいのではなくなった。またタイヤ本数制限もあることから、決勝を見据え、どうタイヤを使って行くかもチームの作戦の一つとなっていた。
金曜日は厳しい暑さとなり各ライダー20分のセッションが2回行われ、タイムアタックが繰り広げられた。コーヨーラドのラジエーターも、しっかり機能しライダーをバックアップする。
しかし、ここでRS-ITOHにアクシデントが発生する。1本目に#83マークが転倒してしまいマシンが大破。メカニックが必死に修復し、新庄の2本目に何とか間に合わせ23番手グリッドを確保。
#3は、37番手で予選を終えていたが、土曜日のフリー走行で柴田が転倒。頭を打ってしまったためドクターストップがかかってしまう。マークもケガをしてしまったため決勝は走れないことになってしまい、RS-ITOHの2台は、それぞれ2人で8時間を戦うことになってしまう。
Team de"LIGHTは、ノーマルエンジンのパニガーレにも関わらず奥田が2分11秒台に入れ、片岡、森繁生も自己ベストを更新する走りで40番手グリッドを確保する。
決勝日は、曇り空となり、気温も例年より低い中でスタートが切られた。
1スティント目が終わるころセーフティカーが入り#83は、渡辺から新庄に変わってコースに戻る。その後、セーフティカーが解除されるとマシンの感触を確認しながらペースを上げて行く。しかし、デグナーカーブ2つ目で痛恨の転倒。幸い新庄にケガはなかったが、再スタートはできず。マシン回収にも時間がかかってしまったため大きくポジションを下げてしまう。
一方、#3は、岡村と石塚が健闘。特に石塚の成長が光ったと、伊藤監督、岡村も声を揃えた。こちらはノントラブルで走り切り22位でゴールし、SSTクラス2位となった。#83は、再スタートし、46位で完走を果たした。
「SSTクラスは、レギュレーション上、サブラジエーターしか使えないのですが、決勝中は、全く問題なかったですね。EWCの方は、メインも使わせてもらいましたが、安定して80℃代でしたから、何も心配することは、ありませんでした。決勝日は、例年ほど気温が上がりませんでしたが、35度オーバーになっても大丈夫だと思います」とRS-ITOHの伊藤一成代表。
Team de"LIGHTも順調にポジションを上げ、25番手辺りを走行していたが、残り40分というところで森が逆バンクで転倒。このアクシデントでセーフティカーが入るが、満身創痍のまま再スタートしピットに戻る。チェッカーまで20分しかなかったが、チームは、10分でマシンを修復。奥田がコースに戻り44位でチェッカーフラッグを受けたのだった。

「片岡さんも、森さんも初めての8耐にも関わらず、素晴らしいタイムで走っていました。もちろんチームとしても初参戦なのに、みんなの頑張りのおかげでチェッカーフラッグを受けられました。ライダーとして呼んでいただいて本当に感謝しています。ほぼノーマルのパニガーレですが、予選では288km/hも記録しましたし、2分11秒3までタイムを縮められました。コーヨーラドさんのおかげで水温も安定していましたし、安心して攻められました。ありがとうございました」とTeam de"LIGHTを引っ張った奥田。

また、今回は、Hondaの社内チームとして歴史のあるHonda鈴鹿レーシングがメインマシンにコーヨーラドのラジエーターを採用。公式予選では、エースとして成長した日浦大治朗が2分08秒151を出し、亀井雄大も成長を見せ2分09秒台、そしてベテランの安田毅史も2分09秒台に入れ9番手につけトップ10トライアルに進出。亀井が2輪シケインで転倒するものの、日浦が2分08秒178をマークし、予選より一つポジションを上げて8番手グリッドを確保した。 しかし、残念ながら飛び石でラジエーターを破損。本番は、KOYORAD製のラジエーターは使われなかったが、序盤から健闘。足回りのトラブルが発生し、タイムロスしてしまうが、20位でゴールしている。

3チーム4台、それぞれに関わる人々があり物語がある。コーヨーラドも、そんな人々と一緒に鈴鹿8耐を戦えたことを誇りに思う。さらなる活躍を祈りつつ、ひとまず2017年の鈴鹿8耐は、終焉を迎えた。


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