2015鈴鹿8耐第38回大会
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2015鈴鹿8耐日程
今年も三重県・鈴鹿サーキットで日本最大のオートバイロードレース、鈴鹿8時間耐久ロードレースが多くの観客を集めて行われた。
一時は台風の接近も心配されたが、高気圧に押される形で進路はそれ、厳しい暑さに見舞われた。
今年も2008年から共に開発を行ってきたRS-ITOH&ASIAにメインラヂエーターを供給し、実戦テストを行う。RS-ITOH&ASIAは、昨年、鈴鹿8耐参戦20回を数え、今年は21回目となることから初心に帰る思いもあり、市販状態に近いSSTクラスにエントリー。ライダーも岡村光矩、石塚健という若い2人で臨むことになっていた。
「去年は20回目の8耐だったのですが、悔しい思いとやり切った思いが交差していましたが、その時点で今年は初心に帰ってSSTクラスでやろうというのは決めていました。準備は去年のうちからしていましたが、実際に走り始めたのは3月からでした」と伊藤監督。
岡村は今季、アジアロードレース選手権SS600クラスにフルエントリーしており、石塚は全日本J-GP2クラスに参戦中という、どちらも将来有望なライダーでもある。

マシン造りは、昨年、8耐の経験がある岡村を中心に初参戦の石塚が合わせる形だが、身長も体型もほぼ同じという2人だけにポジションは全く問題がなかったと言う。事前テストでマシンセットを詰め、ついにレースウイークを迎えていた。
今年は、元MotoGP王者のケーシー・ストーナーを始め、現役MotoGPライダーが復帰したヤマハファクトリーから参戦するなど話題が豊富だった鈴鹿8耐。エントリーも84台と、ここ10年で最多となり、14台が予選落ちする状況だった。

公式予選は2グループに分かれて行われ、それぞれ第1ライダーから第3ランダーまでが2セッションずつ行われた。
ゼッケン3をつけるRS-ITOH&ASIAは、Aグループに出走。
まずは第1ライダーの岡村がアタックし2分13秒378をマークし13番手につける。
続く第2ライダー枠では、石塚が2分14秒196と、まずまずのタイムをマーク。第1ライダーの2回目のセッションは、気温が上がりタイムを出すには厳しい状況だったが、岡村は、ここでも2分13秒台をマークしていた。
さらに石塚も2回目のセッションで自己ベストとなる2分13秒966をマークする健闘を見せる。
岡村の1回目のタイムがチームベストとなり、35番手グリッドからスタートすることになった。
決勝日も青空が広がり気温は35度、路面温度は60度以上という8耐らしい酷暑となった。まさに実戦テストにもってこいのコンディションだ。

スタートライダーは岡村が務め、安定したラップタイムで周回して行く。しかし、最初のセーフティーカーが入ったときのタイミングが悪くタイムを大きくロスしてしまう。
しかし、最後まで諦めずに追い上げるとクラス3番手に浮上。総合では25位でチェッカーフラッグを受け、クラス3位となった。

「KOYOラヂエーターさんのおかげで、水温は88度で常に安定していましたので、決勝中も全く心配することなく走ることができました。
今回は若い2人のライダーを起用しましたが、テスト走行から、とにかく無理はするなと言い続けてきました。その通りに転倒もなく走り切ってくれたことは、一つの収穫だったと思います。
今回は初めてSSTクラスに参戦しましたが、カワサキZX-10Rのポテンシャルの高さも感じましたし、来年に向けていい経験になりました。KOYOラヂエーターさんを始め、応援していただいた多くの方に感謝いたします」と伊藤監督。

「今年は、RS-ITOHでは同期の石塚選手と組ませてもらいましたが、1000ccの経験がボクの方が少しあるだけですが、マシン造りを担当させてもらいました。
石塚選手は初めての1000ccでしたが、日に日にタイムを上げていましたし、予選では13秒台に入れてくれました。何より昨年は、レースの時に会うだけでしたが、鈴鹿8耐を一緒に戦ったことで、コミュニケーションが取れて仲よくなれたことが大きかったです」
と第1ライダーの岡村が語れば、

「こんなに早く憧れの舞台で走れるとは思っていなかったので、本当に光栄でした。それも完走し、クラス3位になれたことは、伊藤監督や岡村選手を始め、多くの方のおかげです。 レーシングライダーとして一歩成長できた気がします」 と20歳になったばかりの石塚。

チームの雰囲気もよく、SSTクラスで優勝を狙っていたが、セーフティーカーのタイミングが悪く大きく差をつけられてしまったのが残念だったが、それがなければクラス2位も見えていた。来シーズンは、SSTクラス優勝を目指す。

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